修理 トリガーメカニズム RIFFE ユーロ 120X
トリガーメカニズムが暴発するようになりました。原因はシャフトを引っ掛けるツメ部がすり減ったこと。 今回の場合、算出してみると約3000発射で症状が発生し始めました。石垣島の潜りの海人は修理して再使用していることを確信したのでやってみることにしました。
本体から取り出す。
摩耗する箇所はこのパーツの場合2ヶ所、材質はステンレス SUS304,316,440C,630C。
引き金自体のパーツの摩耗は軽微なので今回はそのまま。
リベットをディスクグラインダーで削って、リベットを外す。スペーサーは再利用するので削らない。
摩耗部分を入手簡単なSUS304で盛る。TIG(アルゴンガス)は不要、今回は外注にし費用は約1,000円。
シャフトが嵌合しセットできるように溶接で盛った部分を削る。
リベット径3.8mm、100均の3.8mmドリルで、トリガーメカニズムの既存リベット穴を貫通させる。リベットの心棒は軽くハンマーで叩くと外れる。
メカニズムを組み立て、リベットのフランジをラジオペンチで曲げメカニズムに密着するように調整する。反対側のリベット端の長さはディスクグラインダーで削って調整する。その後リベット端に十字に切れ込みを入れ、カシメやすくする。リベットフランジに台を当て、反対側リベット端をポンチなどで叩いてカシメる。
バリを削ってから磨く。
リベット心棒の穴は空いたまま。
補強ために心棒をFRP用ポリエチレンで接着する手順。フランジ側をエポキシ接着剤で封をする、反対端からポリエチレンを浸透させる、湿気から遮断するため液体パラフィンでその上から覆う、一晩完全硬化を待つ。
使用状況:(10日以上使用後の状況)暴発はなし。シャフトをセットしゴム(パワーバンド)2本かけ、安全装置を外す、この状態でバレルを拳で強打しても暴発はしない。