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バーブ(羽根)ピン交換

バーブ(羽根)ピン交換

中古購入したシャフト、バーブ(羽根)の開き具合がヘタっていて、バーブ(羽根)自体の重みでは開かない、どの部分で不具合になっているのかよくわかないので分解する

以下の一連の交換作業時間は道具と材料があれば30分くらい(お手本なしでのはじめての作業、慣れればもっと早いはず)。交換後、バーブ(羽根)は自重で抵抗なく開くようになり、半開きの位置で止まる、全開の位置には少しの力が必要、新品と同様の状態になる。次の機会に半開きの位置はどこで止めっているのかを突き止めよう。またハワイアン(下向き羽根)、タヒチアン(上向き羽根)どちらにもできる

Φ6.75mm,Hawaiian flopper(下向き羽根),Omer

ディスクグラインダーでピンをかしめている部分を削り落とす

ピンを外すにはポンチを使い、そのあと釘を使う

ピンが外れ、バーブ(羽根)が開かない原因はピンが内部で曲がっていたためだとわかる
バーブ(羽根)を全開で開き更に魚などが暴れたりしたらテコの力でこのピンは曲がる宿命になっている

ピンの直径は2.6mm、材質は多分SUS304

石垣島でステンレスのリベットなどすぐに入手できないので、近似サイズの釘(多分SUS304)で代用、直径が太いため穴に入らず、ルーターでサイズを丁寧に調整する。SUS410は入手できるのでこちらの方が良いが加工性、耐蝕性に問題あり

新しいピンで止めた写真。ピンの長さ調整は微妙、加工後のことを先を読んで行う必要あり
ピンの出っ張りは魚への貫通能力に影響する

  1. 釘の頭を必要最小限の大きさにする
  2. 釘の頭をハンマーで叩き、ピンを完全に挿入する
  3. グラインダーで削りながらピンの長さを調整する
  4. ピンが熱で赤くなるまで削れば、ピン先端バリが少し変形し切りしろが広がるため、ピンが抜けにくくなる
  5. ピンの真ん中でポンチを打つと、先端の直径が少し広がり、ピンが抜けなくなる
  6. ハンマーでピンを叩き、かしめる、先端が少し変形するくらいでOK。※初回は叩きすぎたため羽根が開きづらくなって一連の作業を再度行うはめになりました


経過報告

  • 2012年3月10日:今までこのシャフトで5Kgまでの魚を20匹以上突いても今のところ特に問題なし

備考

  1. ピンにステンレス材質SUS410のネジを使用してみる → 材質が硬いためかしめるのが困難 → 製作断念